コンサルタントが提供する付加価値とは②

さて、すでにご説明さしあげたとおり、コンサルタントには得意分野が必ず存在します。

営業のコンサルタントの場合、営業のスキルを高める事の中でも、お客様を集めてくるのが得意な方、お客様を集めてファンにするのが得意な方、継続してファンにし続けるのが得意な方、クロージングが得意な方、はたまた営業マインドを高める事が得意な方、新たな市場を開拓するのが得意な方、などなど。

そして、それらを外注で引き受けて作業してくれるコンサルタント、集合教育などで研修してくれるコンサルタント、その両方を実施してくれるコンサルタントなど、昨日のマラソンに例えた場合の、先導役、伴走型、トレーニング型、指導者育成型などそれぞれが特化しているものです。

私が考えるコンサルタントが提供する付加価値は、コンサルタントが当初関わるものの、いずれは自社で成長戦略が描け、実践出来る企業になれるという事だと考えています。

これは即効性は無いかもしれません。

しかし、成果のレバレッジが大きくかかる可能性を秘めているのです。

コンサルタントの指導のみで行動していると一定の成果は出ます。

なぜなら、そういった成功法則のようなものを知っているからです。

ですが、最初に効果が高かったものも時間とともに効果が減少していきます。

それは教科書通りにやりすぎるからです。

市場やお客様の方がどんどん変化していくので、最初の会社の変化をお客様は受け入れていただけますが、しばらくするとそれでは対応が効かなくなってくる事がほとんどです。

ですから、コンサルタント依存症になりかねない要素が潜んでいるのです。

お互いにプロで業務を行っているので、それぞれが高いコミットメントがあると思います。

しかし、依存という状態におちいってしまうと、それは病気ですから、知らず知らずのうちに会社のムードも悪くなっていくものと思います。

その状態は社員を成長段階へと導く事が出来ません。

社長を中心にして、逆ピラミッド的に頂点にはお客様を抱き、良きパートナーとなる為に、我々がして行くべき事は何か?

それらを話し合い、実践する事でおのずと答えは見えてきます。

ただし決してプロダクトアウト型では無く、マーケットイン型で検討して下さい。

コンサルタントが提供する価値はお医者さんで言えば診断して治療する事だと思います。

健康体を作るには普段の会社作りの中からしか育まれない事を決して忘れてはなりません。