組織が変わる瞬間 1

人が集まれば色々な価値感が共有されなければなりません。

それを押し殺して関係を持とうとしても、所詮それは上っ面だけのものとなると思います。

お互いを信頼し、チーム力を発揮するにはそれなりの時間が必要となります。

そしてそれはお客様との関係を構築する事と同じだと思います。

あまりうまく行っていない組織の多くは決まって、同じ時間を共有する時間が極端に少ない事その組織の理念が共有、腹落ちされていない事があげられます。

まず最初の同じ時間を共有する時間が極端に少ないという事は、業務時間を一緒に過ごすのでは無く、お互いやチームがその事に対してどれだけ考えているかをすり合わせ、何を共有する必要があるかを検討する必要があります。

そもそも1人親方でやる業務であって、1人完結型の業務がそれぞれの責務の範囲で行う事で会社運営されている業態であれば、同じ時間を共有する事が叶いません。

しかし、そのやり方であるとか、結果の精査などにおいて、お互いの知恵を出し合う風土があれば一緒に過ごす時間があると言う事です。業務の中の数パーセントの時間の共有かもしれませんが、そういったチーム力、総合力で市場で戦うといった事も会社運営上の戦略に成り得ると思います。

その組織の理念の共有、腹落ちに関しては、何を優先するか?どのように行動するか?の元となる為に、腹落ちがされていないとそれぞれがバラバラな判断をし、バラバラな行動を取ります。

サッカーで言えば、どこから攻めるのか?仲間との距離感は?FKやPKを蹴る人は?DFの試合当初の入り方は?等がチーム理念に基づき、それぞれの選手が場面場面で判断し、行動するのです。

よって、理念の共有、腹落ちはチーム力を最大化する為にも重要な要素となります。

仕事は組織で行うもの。

会社になる意味はそれです。1×2、2×2といった具合にシナジーを発揮しながら、成果が大きくなるのが組織です。

しかしなかなかそうならない組織の方が多いと思います。

それは、会社の姿勢がなせる業です。

今一度、考え実行に移して行きたいことですね。

以前、阿部経済研究所の阿部氏がおっしゃっていました、「ユダヤの教えにこの言葉があります、経営者はまず何にもまして笑えという事です」

眉間にしわを寄せてばかりではなく、経営者の悩みを従業員にも打ち明けられる。

そんな関係作りの第一歩は「笑う」だと思います。

(続く)