組織が変わる瞬間 6

従業員の主体性の発揮には大いに期待したいところです。

異業種からヒントを得て新たなアイデアを考えていたりするのが従業員です。

しかし、「会社はなぜその事に気付かないんだろう?」

「もっとこうすればいいのに、社長や部長は何やっているんだろうね?」

「うちは上司が変わればもっと良い会社になるのにな~」

他人に矢印が向いている時はとかくこのような意見が出るものです。

まあ、他人に矢印を向けたくなるのは致し方ない事です。

特に日本人は異を嫌います。

自分と違う事やモノに対して受け入れられる事を苦手としている民族です。

昨今のアイデンティティーの欠落した意識も合い重なり、もともと複雑な精神構造をしているところに更に複雑になっている節があります。

話がそれましたが、つまり他人に矢印を向けているうちは主体性を発揮しづらいという事です。

全従業員に矢印を自分に向けてもらいたいものです。

自分ならどうするか?

そのようなアイデアがあるのなら、それを実現する為に自分は何が出来るのか?

などを考えてもらえると経営者はとても頼もしく思います。

しかし現実は会社の風土がそのようになっていない場合は全員に主体性を求めるのには無理があります。

その理由は先程のそもそもの日本人特有の精神構造があるからです。

しかし、何人かは必ず主体性を発揮したいと思っている社員がいます。

経営者はそれを見極め、スポットを当てる事です。(続く)