組織が変わる瞬間 7

10人いれば、2:6:2の法則(パレートの法則)がほとんどの場合あてはまります。

これは10人いれば、良くやる2人、普通の6人、良く無い2人にわかれてしまうという事です。

例えば10の部署から、一番優秀な1人を集めたとします。

その場合も2:6:2に分かれたという実験データーもあるぐらいです。

割合で言えば、5人の場合で1:3:1となりますが、これは少々言い過ぎな感じがします。

残念ながら実際には、1:2:2ぐらいが適当かなと思われます。

さて、社長は従業員にスポットを当てます。

ですが、上記の例があるとスポットを当てる社員は極々少数になってしまいます。

ここで躊躇してしまう事でしょう。

「何か違う気がする」

こういった判断が迷う際に以前ご説明した理念がとても重要になってきます。

もちろん最終的には社長の個人的な判断を尊重する事は大事なことです。

しかし、管理者が普段から経営者的感覚で物事をジャッジする際には、いちいち社長にお伺いをたてる訳にはいきません

この判断基準は管理職に委譲している機能だと言えます。

ですから、理念に当てはめて従業員を見た時に、何が正しいか否かを判断する事が出来ます

そうすれば、何が基準になって2:6:2に分かれているのか?を理解する事が出来ます。

またスポットの当て方も誰もが納得出来る形になるのです。

他者や社会の基準ではなく、自社独自の判断基準ですよね。

(つづく)