組織風土の特徴をつかむ その5

同じような価値観の方が集まる組織は成長するのでしょうか?

実はその検証はまだ成されていません。

というのも、組織の価値観である理念を中心に据えた経営を導入した企業の歴史について研究が浅い為です。

しかし、革新的なアイデアや実践力やその行動においての前向きな気持ちを発揮している企業が増えている事は評価に値すると思います。

日本では今後もベンチャー企業を増やし、経済を活性化させていきたいようです。

ベンチャー企業は、理念や方針を大事にしています。

そして、それを軸に採用や研修を実施します。

強烈にそこにコミットを求めるのです。

結果、同じような価値観が育まれる事となり、行動に活かされ、結果にもコミットする社員が会社を更に発展させるパターンが機能しているように思います。

マイケル・ポーターさんは、「何をやらないかを決める事」について、このように説明しています。

【戦略の本質は何をやらないかという選択である】

企業には選択が重要ですが、何をするよりも何をしないかを選択する事が重要であると説いたのです。

価値観が多様である組織の場合はこの重要な決断は出来ません。

では、何に対しての価値観を求めるのかという事を会社毎で決めなければなりません。

例えば、変化に対して積極的に対応する事であるとか、課題はすぐに改善する事であるとかです。

そういった価値観をクレドで示す企業が増えています。