組織風土の特徴をつかむ その7

「自分達風」「自分達らしい風土」について考えていきましょう。

それは一定の価値観のもとにあるべきです。

では、その一定の価値観をどのように確認するのでしょうか?

【組織風土の特徴をつかむ】シリーズでは、価値観を「私達が大切にしている事」として検証しています。

「私達が大切にしている事」は何なのかを確認するには、やはりミーティングをしなければなりません。

「社長が私達が大切にしている事を決めればいいじゃん!」そう思われる方もいらっしゃると思います。

確かにそうなんです。

しかし、社長が決めた大切にしている事について、社員同士が話し合う機会が無い事は問題です。

例えば、私達の大切にしている事が、「お客様をより良い未来に導く」としている場合について説明していきましょう。

この場合、この会社の価値観は「どのようにお客様をより良い未来に導くか?」に主眼がおかれます。

その総論賛成状態である中で、各論の検討に入るべきです。

そうです。

「どのようにして、お客様をより良い未来に導くのか?」

となるのです。

この話し合いの段階では、各論ですから、色々な意見が出て来ます。

それこそ、皆さんの価値観が違いますから、突拍子もない事を言う方、保守的な事を言う方など様々です。

この意見のぶつけあいがとても重要です。

ここに、組織風土の特徴が多いに発揮されるものと思います。

主観的に物事を考える方が多ければ、今までの経験に則しても意見が出されるでしょうし、直感的に物事を考える方が多ければ、常識にとらわれずに検討する事も可能です。

こうして、意見を昇華していく作業を経て、具体的な行動を決めていくのです。