組織風土の特徴をつかむ その8

お互いの価値観が確認出来れば、後は能力的な課題が残ります。

改善へと向かう能力です。

価値観合わせが出来ている状態であり、かつ方向性の共有が出来ていれば、何も悩む事はないのですが、課題を顕在化させる事に臆するケースもあります。

これは改善がなかなか前に進まない会社では良く起こる事です。

そもそも、なぜ課題が顕在化しないのでしょうか。

これは社員同士の関わり合いの濃淡によります。

関係性が薄い組織では、課題が顕在化しません。

これは理由として、諸事情などもあまり掴めていない為に、「何かそうなっている理由があるはず」とそこに性善説を求めてしまいがちです。

組織とは効率的であり、非効率的である場面があります。

効率的を求め過ぎると、その会社の良い風土が損なわれる事もあります。

改善の着眼点が良くわからない状態ですと、単に効率的であるとか、無いとかといった価値観で話し合いが行われる事もあります。

また、従業員がその方が楽だからといった、明らかに短絡的な考え方で終始してしまうケースもあります。

価値観を確認しているからと言って改善出来る訳ではありません。

やはり改善の方向性と言うか、定まっている方向性を軸に改善を検討するべきなんですね。

社員同士の関係を濃くし、価値観を会社方向性を軸にし、改善に向かいたいものです。