組織風土の特徴をつかむ その10

さて、自社の組織風土なるものがどのようなものなのか?

「組織風土の特徴をつかむ」の中でふれてきました。

社長さんインタビューの中では良く聞かれる最近の社員傾向は、「指示待ち」「前に出たがら無い」「モチベーションが低い」「会社に何しに来てるかわからない」「周囲の足を引っ張る」「何でも、無理、難しいと言う」「個人主義」「残業はしない」「他社と比較した話ばかりする」「協力したがらない」・・・。

最初に口を付く言葉はほとんどの場合、マイナスな言葉ばかりでした。

そしてそれはそのまま会社の雰囲気となっている様に感じられます。

社長はもしかしたら2択をせまられているのかもしれません。

マイナスな言葉を発する社員が働きやすい環境を作るか?弱みを強みに変えてしまうのです。

指示待ちであれば、完全マニュアル式にして、こってこてに社員管理を徹底します。

その方が社員が働きやすいとすればそうするのも良いと思います。

ただし仕事の裁量や範囲は限定的にしなければならないと思います。

もうひとつの選択は、組織風土を変える事です。

先程の社員傾向をひっくり返せば、社長が期待する社員像なのだと思います。

期待に反しているからこそ、出てくる話となっているのです。

「指示待ち」 → 「主体的に情報を集めて、自ら行動して欲しい」

「前に出たがら無い」 → 「前に出て引っ張って欲しい」(リーダー不足)

「モチベーションが低い」 → 「モチベーションが高い」

「会社に何しに来てるかわからない」 → 「目的意識を持って欲しい。お客様を意識して欲しい」

「周囲の足を引っ張る」 → 「円滑に物事を進めて欲しい」

「何でも、無理、難しいと言う」 → 「出来る、やろうと言う」

「個人主義」 → 「チーム主義」

「残業はしない」 → 「残業はすすんでやって欲しい」

「他社と比較した話ばかりする」 → 「他社は他社、自社は自社とわきまえて欲しい」

「協力したがらない」 → 「協力し合って欲しい」

その期待を社長は社員に伝えていますか?かと聞くと伝えている方3割程度だったと思います。

伝えていない方は7割でした。

組織の雰囲気を作るのは、社員である事はまぎれもない事実ですが、実は社長次第で変化するんです。

社長は社員に期待を伝えて下さい。

それに応える社員が必ず出て来ます。社員を信じて下さい。あなたの会社の社員ですから。