組織風土の特徴をつかむ その12

イタリア料理店が中華料理を出していくのが駄目と行っている訳ではありません。

「お客様に旬な食材をイタリアンテイストで提供するお店」がコンセプトであり、方向性であれば、中華料理をイタリアンテイストで提供すればすばらしい事だと思います。

しかし、うちは「お店でしか食べられない本格的なイタリア料理を提供する」というコンセプトだった場合、例え優良顧客が中華料理を要望したとしても、それに耳を傾ける事はよろしく無いと申し上げております。

つまり、組織風土もコンセプトや方向性、ビジョンや理念に沿っていなければならないんです

そうでなければ、競争優位を発揮する事が出来ません。

競争優位を発揮するには、商品独自のコンセプトも必要ですが、何より価格とコストが重要なのです。

他店よりも付加価値があり、高い金額がつけられて、他店よりも低いコストでお店が経営出来たら、競争に勝ち続ける事が出来ます。

これは当たり前の事ですが、なかなか実践出来ません。

なぜなら、判断がブレるからです。

中華料理を出すと儲かると思えば、色気が出てしまうものです。

しかし、ここはグッとこらえて自社ビジョンと照らし合わせ、もし何か料理に変化を与えるとしたら、価格とコストを検討する事です。

他社には無い、独自戦略を持つのです。

「 ボーノ旬ピザ 1日10個まで限定のお持ち帰りピザ10:00~10:30 店頭にて整理券配布 価格は4,000円で販売はお昼と夜です 本日のコンセプトは「赤」

内容のご想像は皆様にお任せしますが、なんだかプレミア感がして、しかもコンセプト「赤」ってなんだと興味もそそがれますね。

「誕生日ピザ」

「母の日ピザ」

「父の日ピザ」

などのアニバーサリーに強化したメニュー作りもおもしろいかもしれませんね。

品数も限定し、コスト管理を徹底するのです。

また近くのクレープ屋さんの戦略のまねですが、売れているクレープベスト3を店頭で発表するのです。

そうする事で、高い商品であっても売れているなら私も食べてみようと思います。

私も並んだ時にいつも誘惑に負けてしまいます。