組織風土の特徴をつかむ その26

一説によれば、2対6対2の法則はパレートの法則から派生したものと言われているようです。

組織風土を語る上で、この法則は経験則上当てはまるものと感じています。

2対6対2の法則とは、10人の社員がいるとすれば、優秀な上位2割と、標準的な6割、かなり頑張って欲しい下位2割となるという事を説明しています。

興味深いのは、10の部署からそれぞれトップの人材を集めて来たとしても、2対6対2の法則が効いてしまうようです。

研修参加者を提案する際には、打てば響く社員さんにしてもらっています。

つまり、良く響くのは優秀な2割です。

とても前向きに様々な事を吸収し、実践しようとします。

ではそれで組織は良くなるか?

どうもそれだけでは難しいんですね。

その優秀な2割が、6割の標準的な方々をどのように巻き込めるか?にかかっています。

標準的な6割の方はどちらにもふれるんです。

良い方にも、悪い方にもです。

ですから、この方々が実は風土改革のカギを握るんですね。


冒頭申し上げた、パレートの法則は80対20の法則です。

組織活動では、上位20%に注力すべきであるという考え方です。

※一方、80%に注力する「ロングテールの法則」もあります。これらは企業がどちらを選択するのかにかかっています。

私の考え方もこの上位20%に注力する事に変わりはないのですのが、ですがほとんどの企業では残りの80%が大きく足を引っ張っている事があります。

過去の慣習等にとらわれ過ぎて、変化に対応出来ないなどは、この80%に依存し過ぎた結果であると、私は思っています。

ですから、上位20%に注目し、それらがもっと活かされる環境を作るべきなのです。

パレートの法則を使いこれらを説明差し上げると、大味な内容になってしまうので、今回は2対6対2の法則を例にあげております。