組織風土の特徴を掴む その29

日経ビジネスで、「想いを共有し社員を分身に」という記事を読みました。

パークコーポレーションさんの青山フラワーマーケットの取材記事でした。

社長の井上氏の感性を大事にし「花屋」を革新した内容でした。

まずマーケティング戦略ですが、花屋さんの価格設定は比較的高いそうなんです。

これは在庫リスクがあるからなんですね。

また主力商品は贈答用というのが、今までの花屋での常識だったんですね。

井上氏はここを逆転の発想に転換しました。

つまり、在庫を持たずに、主力商品を贈答用にしない事で活路を見出したのです

自宅用の花を商品ラインナップし、客単価も1,500円程に設定したのです。

しかし、ただ単に安ければお客様は買ってくれません。

青山フラワーマーケットで花を買う事がかっこいいとお客様に思ってもらわなければなりません

これは従業員の感性を発揮してもらうところです。

言いかえればそれは、社長の感性でなければなりません。

青山フラワーマーケットでは、この感性を磨く事にとても注力しているのです。

井上氏は常に感性を磨く為に、会社にほとんど出社しません。

年の4カ月は会社に出社しないのです。

また、パソコンは自由な発想を阻害すると言う理由で使用しないそうです。

社員の定例会議は社員の感じる力が低下すると行いません

これらの「感性」の経営には3つの原則があるようです。

1、従業員は社長の【想い】を共有する分身

2、オフィスにこもらず街に出よう

3、共感を広げるには急がず粘ることが大切

我々も感性を大切にしていきたいものですね。