組織風土の特徴を掴む その36

【私の保育園】の場合、研修参加者は女性の方が多いんです。

ですから、初回の研修はいつもドキドキなんです。

視線を下げたままの方、あきらかに面倒くさそうに聞いている方、別な作業をしている方・・・。

そもそも研修参加は選抜されたメンバーとなります。

当然、そのメンバーにはもともとの参加動機があるわけでは無く、上司から参加しろと言う命令で参加してくるのです。

研修の成果が上がらない最大の要因はここにあります。

自ら学びたい、高めたいという事であれば、良いアンテナが立っている状態です。

ですが、ほとんどの場合、良いアンテナが立っている事は無いのです。

研修をどのように始めていくかは毎回工夫していく必要があります。

時には、全員が興味ありそうなディズニーランドの話をしてみたり、調度良い時事ネタがあればそれを使ったり、新聞の切り抜きなども利用します。

事前に施設長さんとの打ち合わせを重ね、研修参加者の情報を得る様にしています。

これは少しでも前述の作業がうまくいくように検討する為に必要です。

スタートして、すばらくすると、ほぼ全員の顔が私に向いて来ます。

こうなると、私はアクセルを踏み込む事が出来ます。

ラポールが形成された瞬間とも言えますが、そこまで至る間に、コミュニケーションスキルを全てに駆使して行っているのです。

サンドイッチ話法を実例でしめしながら、今ここにある目線を本来あるべきこの先の未来へと目線を移していただきます。

組織風土には、ストーリーがあります。

なりたい姿と今の姿のギャップを明確にし、未来に向う為の方法を示す。

研修時には、そのストーリーテリング力も講師には問われていると考えています。