組織風土の特徴を掴む その61

組織の中で何が不活化の原因なのでしょうか?

一見、進みが良いものでも、改善を怠ると次第に不活化を起こしてしまいます。

これは、実際にその作業をしている社員自身が不満を抱えている状態を示しているかもしれません。

不活化の要因のひとつに不満があります。

実際にその作業をしている社員には、「もっとこうしたらいいのではないか?」などの改善意欲があるとします。

しかし、会社からの指示はその作業をやる事となっている場合、その改善意欲は放置されてしまいます。

会社側は意図しなくても、社員側が勝手に不満をためるケースはこのような状態です。

会社側は改善するべき事項があれば申告してもらいたいと思っているとすれば、事態は改善へと向かうかもしれません。

しかし、最終決断は上席者に委ねられている場合、その判断指示を仰がなければなりません

これらの作業に手間暇をとられると考えたりしたり、他の社員の手前、目立つ行為はしたく無いといった心理が働き、それらの申告はあがりづらくなります。

そうこうするうちに次第に会社と社員の心が離れ、不活化を引き起こします。

そういった意味でも権限の移譲がなければ改善が促されないと我々は気付く事が出来ます

すばやくそれに気付き、実行出来れば不活化の事態改善は影響が小さいうちに進められるかもしれません。

しかし、すでに社内にあきらめ感が蔓延していると、「何をやっても無駄」「そういった改善に時間がとられるなら、やらなくて良い」「目立つ行為はしたくないので、私には声をかけないで下さい」といった反応になってしまいます。

その場合は、更に進んだ手段を講じなければなりません。

以上の事象以外にも、組織の不活化要因は至るところに転がっています。

それらの要因全てを排除することは出来ないかもしれません。

出来るとすれば、それらの不活化要因の事実を認識した時に、速やかに改善に向かう組織へと改革する事です。

それはどの組織でも可能なはずです。