組織風土の特徴を掴む その74

「従業員の方々に働く事を強要したくありません。そんなことをしても、幸せになりません。そればかりか、かえって不満をため込みます。」

上記は組織を運営する上でいつもつきまとう問いです。

では、「働かない事で売上が減っていってもそれを可とするか?」

という問いには、「それはまずい」と答えます。

どの基準で働く働かないを図ればいいのでしょうか?

私は組織にはビジョンが必要と言っています。

そしてそのビジョンを達成する為に必要なことにまじめになるべきと思っています。

そうすると、上記の問いは「問い」にならなくなります。

ビジョンを達成する為に当然のごとく、我々の使命ですから、そのすべてをやり遂げる必要があるのですから

しかし、働くことを強要しても・・・とどうしてもお考えになる場合は、このようなことを従業員と一緒に考えて下さい。

「我々の働く意味は何なのか?」「何の為に働くか?」

かの松下幸之助氏は「社会の為に働け」と言っています。

なるほど、真理だと思いますが、その意味としては、自分が生活して来れたのは様々な国の施策で培われて来た事を理解するべきで、例えば多くの税金で義務教育を受けさせていただきました。

今度は自分が社会にその恩返しをする必要があり、それがあなたに出来る貢献であると言うことなんですね。

つまり、我々には誰もが持っている動機が存在していると言うことです。

しかし、なかなか気づけない事でもありますから、「何の為に働くか?」を正しい道に導くことがリーダーに求められている事かもしれませんね。