組織風土の特徴を掴む その97

「強味」と「弱み」は何ですか?

個人面談の中で良くお伺いします。

すると少し考えて、弱みは「しっかりと自分の言葉で相手に伝えられない事」とおっしゃいます。

また違う人は、弱みについて「相手との関係を壊しそうで、本音で話が出来ないんです」とおっしゃいます。

これらは自分の課題が何なのかを分析できていません。

つまり、相手の対応は変えられないからです。

その状態のままで、「では、どのようにすればその弱みを改善できますか?」と聞くと、答えに窮してしまいます。

自分の何が課題なのかを考えた場合、答えが見えて来ます。

例えば、こちらの伝え方の中に相手が受け取りづらい言葉や態度が含まれていないか?

などを考えて見るのです。

この場合であれば、自分の課題が見えて来ます。

交流分析で言えば、いつもこちらの自我状態が「批判的な親」の状態であった場合、相手の「従順な子供」や、「言う事を聞かない子供」を引き出しやすくなります。

であれば、この方の課題は、いかに「養育的な親」の状態を意識的に増やしていけるかが課題改善の道筋です。

「強み」については、「あるかな~」と言って、かなり考え、慎重に言葉を選び、最初は照れながらも、その情景が浮かぶかのようにお話しがなめらかです。

「弱み」はいっぱいありますと言いながら、自責では解決できない事を並べる方がいます。

「強み」も「弱み」もともに高めていきたいものですが、それぞれのポイントを見誤ってしまうと、それ以上の改善は無くなってしまうものです。