組織風土の特徴を掴む その99

「強みと弱み」の設定は客観的な要素がとても必要です。

また、その内容は「自己完結型」でなければなりません。

つまり、その強みによって結果にどのように貢献しているのかを知らなければなりません。

弱みがどのくらい自分の足を引っ張っているのか知らなければなりません。

そして、その分析に基づき自分でその解決方法を探し、改善に向かわなければなりません。

当然、周囲にもアドバイスを求めながらです。

そのあたりの自己分析が出来ていない方は、仕事も成果の高いものになっていないと思います。

色々な方とお会いし、お話ししますが、本音をお聞きする事があります。

「そこまでこの仕事に情熱が無いので、言われた事だけやります」

ある一定数この手のお話しをする方が残念ながらいらっしゃいますので、あまり気になりませんが、会社にとってはとても厄介です。

つまり、強みと弱みを聞いた場合このように答えるケースが増えてきます。

(こちらに対して)「あなたはどのように思いますか」

(こちらに対して)「会社はどのように評価しているのですか」

(こちらに対して)「変えてほしい所があれば、おっしゃって下さい。変えられる様に頑張ります」

一見、理路整然としているので、こちらが圧倒されそうですが、仕事は与えられるものと思っている方はこのように発言します。

仕事を契約ととらえると、確かにこの方のおっしゃっていることも理解出来ます。

会社は、このような発言をする方に対して、どうにか目標設定をして欲しいので、成果査定を導入したりします。

働き方に関して、ルールを設定しなければなりません。

すると、自ら目標設定出来る社員からは当然不満が出ます

会社としてはこの方達をないがしろにするべきではありませんが、実際は細かいルール設定など行い、結果これらの方達は心地悪さを感じ最悪は働きずらいので退職もありえます。

会社は、共に成長していく場と考えれば、本来ルールが存在する余地がありません。

会社最適なのか自分最適なのか、それしかそこには存在しません。

組織が大きく成長出来るか否かは、経営トップの覚悟が必要です。

【誰をバスに乗せるのか?】

強みと弱みを従業員に聞いて行く中でも、その答えはおのずと見えてくるものです。