組織風土の特徴を掴む その110

(その109に続き)

ポストイットには1枚に1枚づつ意見を書いていただきました。

大変贅沢な使い方かもしれませんが、その後に張り替え等をするのにこの方がやりやすいのです。

3つのテーブルに分かれていましたので、まずはそのテーブル内で意見をシェアします。

そして、同じような意見をグループ分けしていきます。

いくつかのグループに分かれたら、そのグループに名前を付けていただきました。

各グループ毎にはどんな意見が出たのかを全体で共有したら、今度はそれを全員で眺めます。

この日は広い室内で行いましたので、床に並べました。

こうして全員が見れるようにしたら、フリートークです。

「この意見は本当にそうだね」

「この意見はどういう事」

私はこの時間がとても楽しく感じます。

参加者同士が同じ土俵に立ち意見を共有、またはぶつけ合う姿はとても感動的です。

そして、すべての意見を統一するための理念をあぶりだして行きます。

「どれも理念にひもづいているような言葉のようなきがするな」

「うん、これらの意見の上、もしくは中心に来るものは何だろうか」

皆さん仁王立ちになり、ポストイットとにらめっこです。

沈黙も少なくありません。

しかしただの沈黙ではありません。

頭をフル回転させて熟考している状態なのです。

そんな時はファシリテーターはあまりしゃべらないか、今何をやっているのかをそっとお知らせし続けるのです。

皆さんが納得する意見に到達するまでは、参加者もファシリテーターも我慢する時間が必要なんですね。

さて、迷ったら戻るのが良い事もあります。

冒頭のお話でマーケティングからお話をさせていただいたのもその為です。

マーケティング的思考で考えていくのです。

これから会員になる人たちにとってどんな理念が良いのか?

この一念だけ必死に考える必要もあります。

この日は結局ぼんやりとではありますが、ある参加者の意見に集約されていきました。

私もそのご意見には納得でした。

今後は執行部に一任となりましたが、とても今後が楽しみになる団体だと思いました。

少しでもお力添えが出来ていたなら幸いです。