組織風土の特徴を掴む その113

少し前に作成した改善策を寝かせておきます。

色々と考えた内容ですので、どれも素晴らしいのですが、行う時間を捻出出来そうもありませんでした。

また、改善策のゴールイメージがミーティング参加者で共有しきれていなかったというのも理由です。

ですが、折角考えた改善策ですので、再び土俵に乗っけようと資料をひっくり返した時のお話です。

改善策をポスター風にまとめておいたので、とても見やすい事に気が付きます。

しかし、内容をよく見ていると、なんかすっきりしない箇所が多い事に気付きます。

それはミーティング参加者も同じに感じていたようです。

そこで、もう一度検討する事にしました。

「改善テーマはこれで、具体的になりたい姿はこれだね」

「あれ・・・具体的になりたい姿になる為のステップを考えていなかったなあ」

つまり、こういう事です。

【話しやすい雰囲気】が具体的になりたい姿だとします。

言葉にするのはとても簡単ですが、ではどうすると話しやすい雰囲気を作る事が出来るのでしょうか?

「笑顔が大切」

などの意見が出ると思います。

しかし、「笑顔でいましょう」も言葉でいう事のはたやすいですが、もう少し掘り下げて考えます。

「では、笑顔になる為に何をすればいいんだろう?」

私の質問は続きます。

ミーティング参加者の思考は笑顔になる為の方法を必死に考えます。

「じゃあ、廊下ですれ違いざまにハイタッチでもする」

突然出てきた言葉に一同唖然としますが、考えてみると悪くありません。

笑顔も自然に出てくる感じもします。

笑顔を意図的に作り出すよりは、よっぽど自然で素晴らしいアイデアでした。

大事なのは、ミーティング参加者が現場の従業員ということです。

現場改善は現場の方しかわかりません。

ですから、現場の方達の意見がとても重要です。

上から目線でもないので、自然に取り組みやすくなります。

【たかが】ハイタッチですが、【されど】ハイタッチです。

以前考えた改善策を寝かせた効果は確実にあります。

皆さんの会社でも以前お蔵入りした改善策をもう一度テーブルに乗せてみませんか?