組織風土の特徴を掴む その145【仕事力の分析】

そもそも【仕事力】とはどんな要素があるのでしょうか?

ある組織のまとめを引用すると、「我々の組織の仕事力は2つに集約される。コミュニケーション力と報連相力の事だ」となりました。

ここまで来るのに約半年です。

結論だけ聞いていると「なんでそんなに時間がかかるの?」と思われると思います。

その秘密は研修参加者は6名だったという事です。

1人で考えれば比較的簡単に仕事力を定める事が出来るかもしれません。

しかし、それを複数の従業員と共有しなければなりませんから、その時になってその各自の【仕事力】についての分析が甘かったとなる訳です。

6人で検討するのは大変です。

1人で5つの意見があるとそれだけで30個の意見が集まります。

そこから絞る作業をしなければなりませんが、この作業は難航します。

だいたいの場合「すべてを網羅出来ないか?」と落としどころを決めるのがほとんどです。

意見をぶつけ合いたくないからです。

しかし、私はあえてそれでも良いと思っています。

ですから、そのまま続けてもらいます。

そしてこの30個の関連性を考える事から始めるのです。

冒頭申し上げた「コミュニケーション力と報連相力」はすでに最初の30個の段階で意見として出ていました。

最終的には大見出し的に扱われる事になりましたが、この段階では他の要素と同列でした。

(続く)