教科書に載っていない良い職場とは その30 【仁を考える1】

人間の徳の中で最上位に位置するとされているのが、【仁】です。

有名な戦国武将の上杉謙信は儒教の五徳を部下に徹底して指導したと言われています。

つまり五徳により家中を掌握したのです。

その五徳の一番最初に出てくるのが【仁】です。

これは人を思いやる心の事です。

私心を克服して礼を重んじること。

それが仁であり、「仁」とは、思いやりの心で万人を愛し、利己的な欲望を抑えて礼儀をとりおこなうことであるとされているのです。

職場においても【仁】を大切にする事はしっかりと伝えていく事が必要です。

渋沢栄一も論語を崇拝し、それを経済活動の中にも見出していく事で日本経済の基礎を作った人物です。

ピータードラッカーやウォーレンバフェットなども渋沢栄一に大きな影響を受けています。

我々にも学ぶべき点がたくさんありそうですね。

まずは【仁】の実践です。

しかし孔子は、【仁】は最高の徳であるが、一方では容易に到達出来ないと言っています。(続く)