人間は感情の生き物です。
時に繊細で大胆なのも人間です。
そして、その感情の中で最もコントロールが難しいのが怒りであるとも言えます。
些細な事で腹を立ててしまう事あります。
しかし、それは短気といって笑われてしまいます。
これは日本古来の文化であると言えます。
度量とか器量とかと言う言葉で説明されますが、いかに【寛大】であるかがとても難しいのです。
「ならぬ堪忍、するが堪忍」
この諺の意味は、我慢できない事をするのが我慢という意味です。
小川立所は「人が悪口を言うのに逆らわず、自分が信頼されないことを反省せよ」と言い、陽明学者の熊沢蕃山は「人が咎めても咎めまい。人が怒っても怒るまい。怒りと欲を捨ててこそ、常に心は楽しむのだ」と言ったそうです。
他人と比べたりして「あんたに言われたくない」とか「絶対に言い負かされない」といった感情に日々揺さぶられる場面に遭遇しますが、【寛大】な心でいつもいたいものです。
良い職場には【寛大】が必要です。
最後に西郷隆盛が言った言葉を記します。
「道は天地自然のもので、人はこれを行うものだから、天を敬するのを目的とする。天は人も私も同一に愛するので、天が私を愛する心で人を愛せよ。人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして人事を尽くし、人を咎めず、わが誠の足りないことを反省せよ」。
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