教科書に載っていない良い職場とは その65【不完全である勇気】

不完全である勇気というものがあると思います。

人間は完全を求めます。

しかし、我々は大なり小なり不完全である事を認めざるを得ません。

不完全である事を認める事でその勇気を示す事が出来るのです。

これは出来そうで、なかなかできません。

日本人は、短所に注目が行きやすいからです。

風土的な問題もあるかもしれませんが、例えうまく行っていても「油断してはならない、満足した時点で進歩がなくなる」と半ば強迫観念にも似た感覚を覚えます。

でも失敗はしたくありません。

これらの事を心理学的には神経症と言えるそうです。

(うまくいっていても、いっていなくても過度に思いすぎる事)

失敗は成功の母と言われています。

この考え方は欧米的かもしれませんが、最近は日本でも小さな失敗を繰り返す、若いうちに失敗しようといった風潮が出始めました。

しかし、考えてみると、そうは言っても失敗はしたくないと思うのが心情だと思うのです。

また、失敗が繰り返されていると、「学習性無力感」を引き出します。

かえってそれが責任回避の手段となってしまう事があるのです。