教科書に載っていない良い職場とは その73【所属感】

「もっとも重要で大切にしている事は何か」

「もっとも避けなければならない事は何か」

以上の事は人生の中でも最優先目標となるものです。

一般的には、価値観とも言われるものかもしれませんが、心理学的アプローチをした場合、統計的にはいくつかのタイプに分かれる事が説明されています。

1 安楽型
楽観的でのんびり人当たりが良く平和を好む。思慮深く、もの静かで柔軟性もある。
このタイプは、ストレスを受ける事を嫌うために責任あるポジションや期待を受ける状況を避ける傾向がある。

2 喜ばせ型
包容力があり友好的、受容的で共感的な印象を持つ。
このタイプは、他者からの期待に応えようとすることで、なかなか「ノー」と言えず、他者から拒絶される(嫌われる)状況を避ける傾向がある。

3 コントロール(支配)型
責任感があり、いざと言う時に頼りになり人望が厚い。実用的、生産的なものの見方をし、仕事や時間も正確なので、リーダーシップを発揮する人が多い。
このタイプは、恥や屈辱を受けることを嫌う傾向がある。

4 優越型
高い能力や知識があり、努力家で、がまん強く、理想を追い求める。過度な責任を課せられる立場や、ストレスや疲労を感じる状況にも積極的にとりくむことが出来る。
このタイプは常に「意味があるか」「意味のある存在か」を念頭においているため、人間関係上の優越関係をつくりやすい傾向があり、親密な関係を持ちにくい。

これらのタイプは、それぞれが【所属感】を得る為に「どういった要素を最優先しているか」をまとめたものです。

本来は誰もが大なり小なり全ての要素を備えているので、とくにどれが優先されているかという事をあらわしているにすぎません。

一人の人が複数のタイプに該当する事もめずらしくありません。

しかし、組織に属する人間がどのようなタイプなのかを知る事は成長・発展させる上では重要だと思います。

なぜなら、人は【所属感】を感じる事で大きな成果をあげる事が出来るからです。